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::: 説  教 :::


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Name   T・Y
Subject   2/5 戸塚神学生:向かい風の中のペテロ マタイ14:22〜33
※藤本牧師は体調不良のため、急遽戸塚神学生が代行しました。

☆聖書箇所     マタイ14:22〜33

   22それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。
23群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた。
24しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
25すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
26弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
27しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
28すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」
29イエスは「来なさい」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
30ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください」と言った。
31そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
32そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
33そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です」と言った。

☆説教   向かい風の中のペテロ

今日はペテロのお話です。イエスさまの十二弟子の一人、ペテロです。
イエスの十二弟子ですよね。弟子。弟子という言葉から、どんなイメージを皆さん受けるでしょうか?

三省堂の新明解国語辞典を引いてみれば、調べたらこう書いてありました。
「師匠、先生についてその専門の手ほどきを受け、修行に勤める人が弟子である」――ああ、そういう立派な人なんだ。
弟子というと、それこそ修行中の身、しかも師匠について訓練を受けている人たち。だから、きっと師匠に目をつけられて、選りすぐりの人物ではないだろうか?
みっちりと訓練を受けて、そしてそれなりの専門性を身につけた人ではないだろうか、そういうイメージが弟子という言葉から受けるイメージですね。

しかし、イエスさまが選ばれた十二弟子はそのイメージとは程遠い、なんか曲者の集まりみたいな(大笑)、なんでイエスさまはこんな人を選んだんだろうか?そういうような十二弟子だったんです。

その中で、ペテロもなかなかの人物ですね。
無学で、短気で、口が悪くて、思い込みが激しくて、不信仰で、口先だけで(笑)、臆病で、プライドが高い(笑)。
えっ、これが弟子?イエスさまの弟子?でもイエスさまは、そんなペテロを選ばれたんですね。
優秀な人物は他にも沢山いるでしょう。でもあえてイエスさまは、ペテロに目を留められた。
イエスさまというお方はそういう人物だと思うのです。

聖書を読んでいますと、何か特別に(イエスさまは)ペテロをひいきしているように思われる位です。
聖書の色々な場面で、イエスさまはペテロの面倒をみておられる。
先ほどM兄に朗読していただいた箇所もそのうちの一つです。
今日は、ここから「向かい風の中のぺテロ」と題して、三つの場面から恵みを分かち合いたいと思います。

1)まず初めに、恐ろしさのあまり叫び声を上げる弟子たちの様子が描かれています。

事の発端は(マタイ14章の)22節に書いてあります。

22それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。

こう書いてあります。イエスさまがペテロたちを舟に乗り込ませた。
そしてイエスさまがペテロたちを自分より先に、向こう岸に行かせたんです。
ここではっきりしていることは、「舟は向こう岸に着く」っていうことと「イエスさまは後からお出でになる」っていうことがここに書かれているわけですね。

そしてイエスさまはその後何をしておられたかというと、23節を見ますと――

23群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた。

イエスさまは一人で山に登られてお祈りをしていた、ということが書いてあります。

しかし24節――

24しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。

向かい風、波に悩まされる。そして、夕方と書いてありましたけれども、恐らくそれから夜もだいぶ更けて行ったんだと思うんですね。

このような中、イエスさまは確かに後からお出でになったんです。
その時の様子が25節に書かれています。

25すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところへ行かれた。

その時の弟子たちの反応が26節に書いてあります。

26弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。

イエスさまはお出でになったのです。なんと湖の上を歩いてお出でになった。
弟子たちは、「あれは幽霊だ」。ペテロもそうですね、「あれは幽霊だ」。
みんなおびえて叫び声を上げた、って聖書に書いてある。
幽霊じゃないんですよね。イエスさまなんですよ。
それなのに、なぜ幽霊だと思ってしまったのでしょうか?
それは湖の上を歩いておられたからだと思うんです。
足が見えなかったんでしょうか?(大笑)幽霊だから(笑)
風と波と格闘している弟子たち。
その格闘しているという特別な状況の中で、てっきりイエスさまは後から舟に乗ってお出でになると思っていたのに、
なんと想定外――湖の上を歩いて来られた――この想定外の出来事に、弟子たちは幽霊だと思っておびえてしまった。

想定外の出来事。
私たちも想定外の出来事に人生の中で遭遇するとき――人生の中でというよりも、日々の生活の中で遭遇するときに――時々イエスさまのことがわからなくなってしまうことがあるのかもしれない。
ここではペテロだけではなくて、弟子たちと書いてあります。
弟子たちだけではない、私たちも、想定外の出来事に、得体の知れない状況に、イエスさまのことがわからなくなってしまう。
様々な試練、問題、悩みの中で、先が見えなくなってしまって、
イエスさまのなさることが、自分の考えや計画とは全く違ってしまった時に、
私たちも「恐い、恐い」と言っておびえてしまうことがあるかもしれません。
私たちはちょっとしたことで、不安になってしまうんですね。

弟子たちは叫び声を上げてしまった。そこにイエスさまのことばが響き渡るんです。それが27節――

27しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。

「しっかりしなさい」――これ、別訳を見ますと、欄外注にもありますけれども――「しっかりしなさい」という所を「安心しなさい」という別訳があります。
なんかこっちの方がイエスさまらしいですね――「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」「大丈夫だ。わたしだよ」

私(戸塚神学生)が小学校の教師をしていた時に、とても楽しみなこと――
それは林間学校への引率でした。
肝試しをやるんですね。林間学校で。子どもたちをおどかすんですよ。楽しみでした(大笑)。
先生たちもこのことのために、いろんなフランケンシュタインのお面だとか、お岩さんのお面だとか、白い布だとか、何かメイキャップの道具だとかいっぱい持って、お化け役になるわけですよ。
肝試しのコースはキャンプファイヤー場の奥にある森なんですよね。で、道がついているんです。
子どもたちには懐中電灯を持たせない。
月明りがある時にはある程度わかるんですけれども、月が出てない時に当たりますと、ほんとに真っ暗なんです。
子どもたちは都会育ちですから、都会の明るさに慣れている子どもたちは本当の闇というものを、自然の中の闇というものをあんまり経験していない。だから余計怖いんですよね。
最初に校長先生の怪談話があるわけですよ(大笑)。もうそこで泣いている子どももいる(大笑)。
そしていよいよ二人ずつ、男女ペア―で手をつないで行くわけですよ。
で、その時にもう泣いているんですけれども、子どもたちは。
たいてい泣いているのは男の子(大笑)ですね。
女の子は「しっかりしなさいよ〜」なんて(大笑)。
男の子は女の子の手にしがみつきながら、「怖いよ、怖いよ、怖いよ〜」なんて言いながら、
そしてフランケンシュタインのお面をかぶった先生が「グオ〜」って言うと、「きゃ〜」って言うわけですよね。

私(戸塚神学生)は何もつけないで、ただ立っているだけだったんです(大笑)。
ところが、余計なんか怖がられちゃって、その方が怖いみたいですね(笑)。ただ立っているだけなんです、ず〜っと。
でもう、私のところに来て男の子がわんわんわんわん泣いているものですから、
「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」「先生だよ。戸塚先生だからね。戸塚先生だから」と言っても、余計わんわん泣いちゃって(大笑)。
今だったら、ハラスメントで人権問題で(笑)、恐らくどこの学校もやってないと思います。
古き良き時代の、昭和の時代の小学校の風景だと思うんですけれども。

でもイエスさまは仰るんです。泣きわめくような悩みの中で、
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」(マタイ14:27)
イエスさまは、「わたしだ」と仰るの。「このわたしだよ」
「幽霊じゃないよ。わたしだよ。得体の知れない状況に振り回される必要はない。わたしだよ。
あなたの人生を全責任をもって面倒を見てあげるのは、わたしだよ(アーメン)。
あなたに起こるすべてのことを益とするのは、わたしだよ。
安心しなさい。わたしだよ。わたしがいつもあなたと共にいる」
と、イエスさまはいつも私たちに「おお、よしよし」としてくださる、そういう神さまなんですね。

2)イエスさまが本当にイエスさまかどうか、試そうとしたペテロの様子がその後描かれています。

そう言われたペテロは、(マタイ14章)28節を見ますと――

28すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」

「主よ。もし、あなたでしたら」とペテロは質問しています。
「もし」ということは――「わたしだよ」とイエスさまが仰っているのに――ペテロは「もし」と半信半疑なのです。
幽霊ではないことは解ったらしいのでしょう、でも半信半疑。
で、まだ湖の上におられる方がイエスさまかどうかわかっていない状況で、ペテロは試したくなったんですね。
この厚かましい所がペテロらしいですね。この臆病なのに、好奇心に満ちた、ペテロらしいセリフですよ。
「主よ。もしあなたでしたら、私に、湖の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください」
そこでイエスさまは仰いました。29節――

29イエスは「来なさい」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。

イエスは「来なさい」と言われた。
「どうぞ、来なさい」――なんと温かい一言でしょうねぇ、その厚かましい要求に対して。
疑っている半信半疑のペテロを丸ごと受け留めて、ペテロの言う通りにイエスさまはされた。
「来なさい」――で、ペテロは命令というよりこの招きのことばに応じて、舟から出たんですよ。そしてなんと湖の上を歩くことができた。
この瞬間、初めて前方にいるお方がイエスさまじゃないかということが、わかりかけていたんじゃないか、私(戸塚神学生)はそう思います。
で、イエスさまの方にそろりそろりと湖の上を歩いて行ったんですね。
どれぐらいの距離だったんでしょうか?イエスさまの所まで行くのに。
ペテロの驚きと感動に満ちた表情が目に浮かぶようです――「私は湖の上を歩いている!歩いているじゃないか!なんとすごいことだ!」
これはすごい感動の体験だったと思います。

またくだらない例話を差し挟みますが、
2009年9月、ちょうど7年前、第5回の日本伝道会議というのがありまして、
私(戸塚神学生)は「分科会で、公立小学校のクリスチャンの教師としての立ち場からお話ししてください」と言われて、招かれて行ったことがあるんですね。
パネリストとして。で、何人かの先生の中の一人でしたけれども。
その日本伝道会議の会場が、北海道の札幌だったんですね。

(***突然大きな声で)札幌だったんですよ。
私(戸塚神学生)、飛行機ダメなんですよ(大笑)。一回もそれまで乗ったことがない、今から7年前までは。
信じられませんよねぇ、皆さん飛行機乗ってますよねぇ?
乗ったことがなかったんです、怖くって。
で、どうしようか、辞めようか?電車で行こうか?いろいろ考えたんですけれども、その頃まだ函館まで新幹線が通っていませんでしたし、
恐らく通っていたとしても、札幌までまた三時間ぐらい電車に乗らなくっちゃいけない。
あの頃まだ務めていましたから、そんな時間かけて、休暇まで取って行くことはない。

そこで、決死の覚悟で飛行機に乗ることにしました。
でも壮年会のメールに皆さんにお願いして、
「祷告の課題:私の哀れなお願いを聞いてください。笑ってやってください」と皆さんにお祈りしてもらって、そして決死の覚悟で
「イエスさまが『来なさい』と仰るのだから、もし墜落したらイエスさま、責任取ってくださいよ」と、もう決死の覚悟で飛行機に乗ったんですね。

あんな鉄の塊が空中に浮くわけない(大笑)。でも飛行機に乗ったんですよ。で、飛び立ったんですよ。
陸地を離れているわけで(大笑)、宙に浮いているんです。私の乗っているものが、あの頃はジャンボジェット機でしたよ。
「ああ、飛行機に乗れている。乗れている」――あの感動は、このペテロと同じ感動だったかもしれない(大笑)。
奇跡です。私にとって飛行機に乗れたという奇跡。
皆さんにとっては当たり前だったろうと思うんですけれども、私にはほんとに人生にとっての一大事の、もうすごい体験でした――乗れてる!

ペテロも「歩けてる!歩けてる!ああ、歩けてる!」――感動ですね、ペテロにとって。
「あぁ、俺は湖の上を歩いてる。歩いてる。よしよし、じゃあ、イエスさまの所に行こう。あぁ、他の弟子たちはこの経験をしていないんだぞ〜。やったぁ、やったぁ」と思いながら、歩いているわけですよね。
で、イエスさまの所へ行くわけですよ。

ところが第三の場面が出て来ます。

3)それでもなおイエスさまを信じ切れていないペテロの様子が描かれています。30節――

30ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください」と言った。

と書いてあります。
ペテロはイエスさまの「来なさい」ということばに信頼して、イエスさまの所まで湖の上を歩いて行ったんですね。
ところが、「風を見て、こわくなり」――風を見た。風を見てペテロは恐ろしくなった。
風を見た。風って見えるんですかねぇ?風を見た。
恐らくこの「風を見た」っていうのは、風に気を取られているような状態だったと思います。

ここで言う「風」とは何でしょうか?――それはイエスさまから目を離させようとする力、イエスさまを信頼する、その信頼を失わせようとする力。
その力が――それは様々な力だと思いますし、人それぞれ違うと思うんですけれども――その力がイエスさまよりも大きく見えて来る。イエスさまに対する信頼よりも、そっちの方が大きく見えて来る。重大に見えて来る。
そこで、怖くなってしまったペテロでした。

さらには、そんな「向かい風」という現実の厳しさのただ中に置かれている、みじめで、弱く、小さな自分が、「能力以上の大それたことをしている」のを見たのでしょう。
「能力以上の大それたことを自分が今している」――「風」とは「能力以上の大それたこと」も含むのかもしれません。
それを見てしまったペテロはこわくなった。

何ということをしてしまったのか。そこでペテロは沈みかけました。
「主よ。助けてくださ〜い」
ここで「主よ」と叫んでいますね。「主よ。助けてくださ〜い」
「主」と言っているから、もう幽霊だとは思っていないわけですね。
もうイエスさまに対する信仰を持っているわけです。「主よ。助けてください」

その時イエスさまはどうされたか?31節――

31そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」

イエスさまは沈みそうなペテロをすぐにつかんで、そして仰いました。
「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか」
すぐ掴んだということは、もうすぐイエスさまの所にまで、もうすぐ側まで来ていたんだと思うんですね。
だからイエスさまがすぐ手を伸ばすような所まで来ていたんです。
だから、もうちょっとでイエスさまの所まで着く寸前で、沈みそうになった、ぶくぶくぶくと。

イエスさまはすぐに手を掴んで、イエスさまは「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか」というこのおことばを、どんな感じで仰ったんでしょうね、ペテロに対して?
怒鳴っていたんでしょうかねぇ?叱っていたんでしょうか?「信仰の薄い人だなぁ。なぜ疑うのか」(***声色も怖く語る戸塚神学生)。
私のイエスさまは(笑)、叱っていなかったんじゃないかと思うんです。
ペテロのすぐ側で、耳元で、苦笑いをされながら仰ったのかもしれない。
すぐに手を伸ばして、ペテロをしっかりとつかんだまま、仰ったんだと思うんです。「信仰の薄い人だなぁ」
きっとそんな叱ったりなんかするような感じじゃなくて、「やれやれ、ペテロらしいなぁ」という気持ちで仰ったんでしょうね。「信仰の薄い人だなぁ、おまえは。なぜ疑うのか」
この「信仰の薄い人だなぁ」ということばの中に、イエスさまは、普段は強がりばかり言っていても、いざという時信仰を働かすことのできないペテロの弱さをよくご存じだった、そういうことがうかがわれます。
「なぜ疑うのか、疑わなくていいんだよ。ペテロ。私が共にいるから大丈夫だよ」
このことばの中にイエスさまの恵みと憐れみが溢れています。

恐らくペテロが風を見て恐くなって沈んでしまうっていうことを、百も承知で、イエスさまは「来なさい」と仰ったんじゃないかと思う。
そして沈んだらば、「あ、ペテロらしいなぁ」と思いながら、「信仰の薄い人だなぁ、なぜ疑うのか」って言って、また“よしよし”したんだと思うんですね。
「あ、こわかったねぇ、こわかったねぇ。おおよしよし。ほんとこわかったねぇ。大丈夫だ。大丈夫だ」って。

「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われても、「来なさい」と言われても、こわくなってしまう私たち――それをイエスさまはよ〜くご存じ。
そんな私たちにイエスさまは、徹底して寄り添ってくださるお方です。

で、二人は舟に乗りました。32節――

32そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。

舟に乗り移るまで、恐らくぺテロとイエスさまはもう一度湖の上を一緒に歩いて、舟の所にまで行ったと思うんですね。
仲良く腕かなんか組んで行ったんでしょうかね?手をつないで行ったんでしょうか?ペテロにとって、もう至福の時間だったと思うんですね。
「ああ、イエスさまと一緒に、今度は一緒に湖を歩いて行くことができた」――そんな感じでしょうね。

「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われたイエスさまは、「信仰の薄い人だなぁ。なぜ疑うのか」っていう私たちの弱さをよ〜くご存じです。
この一週間、「じゃあ、疑っちゃいけないんだ。しっかり信仰を持って、この一週間頑張らなくっちゃいけないんだ」(笑)――そう思って帰らないでいただきたいと思うんですね。
私たちもペテロと同じく、弱い者です。
でもイエスさまは、こんな私たちに目を留めて救ってくださって、
この一週間もいろんなことが待っていると思うんですけれども、
強い風が吹く中で、多くのみことばをもって、私たち一人ひとりを導き、私たちに寄り添って、私たちのすぐ側におられる。
だから私たちが頑張って、どうにかなるものじゃない。
そうじゃなくて、イエスさまが「わたしだ。恐れることはない。安心しなさい」と仰るそのことばで十分なんですよ(アーメン)。
イエスさまはすぐ隣りにおられる。

ありもしない信仰をあるかのように頑張って、「よ〜し」というんじゃなくて、イエスさまは隣におられる。この一週間隣にいてくださる。
寄り添ってくださって、「安心しなさい」と言い続けていてくださる。
ほんとに感謝なことだと思いますね(アーメン)。

始まりましたこの新しい一週間、イエスさまは私たちと共におられます。すぐ側におられる。
そして、何があってもイエスさまは仰います。
「安心しなさい。わたしだよ。おそれることはないよ」

☆お祈り――戸塚神学生

イエスさま、感謝いたします。おびえるペテロに、疑うペテロに、叫び出すペテロに、イエスさま、あなたはその度に、恵みのみことばを語られました(アーメン)。私たちもペテロのように、思いがけない出来事や、現実の厳しさ、忙しさの只中で、あなたを見失って、恐れや不安に縛られてしまうことがあるかもしれません。

そのような時、私たちの叫び声、祈りをしっかりと受け留めてください。そして、みことばをもって助け出してくださるあなたが、変わらずに共にいてくださることを信じることができますように、顧みてください(アーメン)。

この礼拝のひと時を祝し、導いてくださり感謝いたします。(アーメン)。これからの時をも御手に委ね、愛するイエスさまのお名前によってお祈りいたします。アーメン。


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